特集 画像!-エキスパート直伝 産婦人科画像診断-
(第4章)腫瘍 LEGH(分葉状内頸部腺過形成)
米今 知佐
1
,
高濱 潤子
,
内山 智子
1奈良県立医科大学 放射線・核医学科
キーワード:
過形成
,
MRI
,
子宮頸部疾患
,
子宮頸部腫瘍
,
鑑別診断
,
粘液性腺癌
,
Naboth嚢胞
Keyword:
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Uterine Cervical Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Hyperplasia
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Uterine Cervical Neoplasms
pp.329-334
発行日 2021年3月25日
Published Date 2021/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021180208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Point!>・分葉状内頸部腺過形成(LEGH)はまれな子宮頸部の嚢胞性病変で、胃幽門腺に類似した構造を呈するのが特徴である。・LEGHは良性病変だが、ヒトパピローマウイルス(HPV)非依存性の胃型粘液腺がん、最小偏倚腺がんの前がん病変である可能性があるため慎重な評価と観察が必要。・病巣の主座が内子宮口付近に存在することが多く、小型の嚢胞が集簇し、その周囲に大型の嚢胞がみられる"コスモスパターン"が特徴的な画像所見である。・胃型粘液腺がんを合併した症例では、嚢胞構造と充実構造が混在していることが特徴的な画像所見だが、その鑑別は時に困難である。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.