特集 生殖医療UP-TO-DATE
卵巣刺激の個別化
京野 廣一
1
1京野アートクリニック(仙台)理事長/京野アートクリニック高輪理事長
pp.11-16
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.23.03_0011-0016
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「Summary」生殖補助医療の理想的な卵巣刺激法はキャンセル率が低く,薬剤コストならびに投与量,リスクや副作用,モニタリング回数が少なく,単一胚移植により妊娠・生産率が高いことである。自然周期はキャンセル率が高く,採卵あたりの累積妊娠率が約10%と低い。それに対して卵巣予備能力(抗ミューラー管ホルモン(anti-mullerian hormone;AMH),胞状卵胞数計測(antral follicle count;AFC),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone;FSH)基礎値,年齢)により評価して卵巣刺激法やゴナドトロピンの種類や量を決める個別化卵巣刺激法はキャンセル率が低く,凍結胚移植も含めた累積妊娠率・生産率の高い理想的な方法といえる。「Key words」卵巣刺激法,個別化,卵巣予備能力,生殖補助医療,ランダム・スタート
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