特集 生殖医療UP-TO-DATE
胚の品質評価
溝口 千鶴
1
1ミオ・ファティリティ・クリニック・リプロダクティブセンター
pp.17-23
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.23.03_0017-0023
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「Summary」生殖補助医療(assisted reproductive technology;ART)において,良好胚選別のための胚評価は必須であり,われわれの開発した高解像度非侵襲的連続観察装置(high resolution time-lapse cinematography;hR-TLC)は,ヒト胚の動的解析を可能とし,胚発生過程における種々の新たな現象を見出し,ARTにおける胚培養法の改良ならびに胚発育の再評価に大きく貢献した。本稿では,われわれの動的解析により得られた分割期のfragmentationや桑実胚期のcompaction形成,胚盤胞期の胞胚腔の虚脱など,ヒト胚の品質評価につながる知見について解説する。「Key words」初期胚発生過程,タイムラプスシネマトグラフィー,胚評価,胚培養,動的解析
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