特集 間質性肺炎診療の今・未来
Ⅲ 間質性肺疾患研究の最前線 バイオマーカー研究
堀益 靖
1
1広島大学病院呼吸器内科 助教
キーワード:
肺胞上皮
,
サイトカイン
,
細胞外基質
,
線維化
,
炎症
Keyword:
肺胞上皮
,
サイトカイン
,
細胞外基質
,
線維化
,
炎症
pp.47-51
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.03_0047-0051
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バイオマーカーとは,「通常の生物学的過程,病理学的過程,もしくは治療的介入に対する薬理学的応答の指標として,客観的に測定され評価される特性」と定義されており,血液検査を含む各種検体検査以外にも,バイタルサインや生理検査,画像検査などを広く包含する概念である1)。そのなかでも血液バイオマーカーは,低侵襲かつ容易に繰り返し測定できることから,さまざまな疾患の診断,予後予測,病勢モニタリングなどに幅広く用いられている。間質性肺炎の領域でも,わが国で保険収載されているKL-6やSP-AおよびSP-Dをはじめとして,血液中や気管支肺胞洗浄液(bronchoalveolar lavage fluid:BALF)中に含まれる数多くのバイオマーカー候補分子がこれまで探索されてきた。「KEY WORDS」肺胞上皮,サイトカイン,細胞外基質,線維化,炎症
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