特集 発達障害~適切な支援のための医療とは~
発達障害の診断概念のこれまでと今後
船曳 康子
1
1京都大学大学院人間・環境学研究科 教授
キーワード:
自閉症
,
ADHD
,
学習障害
,
アスペルガー
Keyword:
自閉症
,
ADHD
,
学習障害
,
アスペルガー
pp.9-12
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.08_0009-0012
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2005年に発達障害者支援法が施行され,読んで字のごとく,発達障害者に支援が必要だということはわが国に広く知れ渡った。しかしながら,さまざまな社会現場において,1人ひとりへの等身大の配慮は,実際上は残念ながら十分とはいいがたい。これには,「発達障害」の診断概念が変遷するとともに,いくつもの診断の重複や,個人差の大きさがあいまっていることが要因していると考えられる。そこで,本稿では,発達障害の診断概念を振り返りながら,適切な配慮へ向けた今後の展望を述べる。「KEY WORDS」自閉症,ADHD,学習障害,アスペルガー
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