Japanese
English
特集 障害児の成長・加齢に伴う問題点
視覚の発達と障害
Development and disorder of vision.
川端 秀仁
1
Kawabata Hidehito
1
1かわばた眼科
1Kawabata Eye Clinic
キーワード:
視覚
,
視覚機能
,
視知覚認知
,
学習障害
Keyword:
視覚
,
視覚機能
,
視知覚認知
,
学習障害
pp.827-835
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110618
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視覚機能の発達
1.視覚機能とは―視力だけではない
1)視覚機能について
視覚機能は,外界の情報を取り入れる入力系(視力,屈折,調節機能,眼球運動,両眼視機能などいわゆる眼科で評価される機能),入力された情報を処理する視覚情報処理系(=狭義の視知覚認知:形態,空間位置関係,動きなどを認識する機能),視覚情報を運動機能(読み,書き,目手の協応など)へ伝える出力系からなる.
図1に示すように視覚システムには,眼球網膜の神経節細胞から始まり,外側膝状体,視放線,後頭葉の第一視覚野(V1・有線皮質)を経て,V2,背内側野,V5〔middle temporal;MT野〕を通過し後頭頂皮質へと向かい,視対象の動きや時空間位置を把握するwhere経路(背側皮質視覚路)と,V1より始まりV2,V4を通過し下側頭皮質へと向かい,色や形態およびその意味を把握するwhat経路(腹側皮質視覚路)の2つのチャネルがあることが知られている.
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