特集 喘息診療Update 2019
特集にあたって
長瀬 洋之
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学教授
pp.7-7
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.03_0007-0007
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喘息診療は,吸入ステロイド薬の普及,ガイドラインの整備に伴い,この20年で長足の進歩を遂げました。ここ10年は,吸入ステロイド用量が増加し,吸入配合薬が複数上市され,患者ニーズに適応した治療選択肢が増えてきました。そして,この5年の進歩は分子標的薬の登場と気管支熱形成術の臨床導入であり,重症喘息患者に対して,吸入薬を中心とした標準治療の先にも治療選択肢が増えました。喘息における気道炎症病態の理解も進み,メカニズムに基づいた創薬が加速しています。1年ごとの進歩はわずかに感じても,10年前を振り返ると大きな進歩がもたらされています。
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