特集 変形性関節症の病態・治療の最新知見
特集にあたって
中島 康晴
1
1九州大学大学院医学研究院整形外科学 教授
pp.7-7
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.06_0007-0007
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2020年,65歳以上の高齢者人口は28.7%と過去最高を更新し,日本における超高齢社会は着々と進行している。2025年には高齢者人口が占める割合が30%を超えるであろうと推定されており,いわゆる「2025年問題」も待ち受けている。長寿大国となった日本でいかに日常生活を制限なく健康に暮らせるか,健康寿命の延伸に多くの関心が集まるのは当然であろう。健康寿命にとって,座る,立つ,歩く,物をもつなどの基本的な日常生活動作を司る運動器の役割はきわめて重要である。2019年の国民生活基礎調査によると,要支援になる原因の中で,関節疾患に由来する障害が18.9%を占めており,関節疾患は特に健康寿命に与える影響が大きい。
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