特集 CAR-T細胞療法の現況
多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法
保仙 直毅
1
1大阪大学大学院医学系研究科癌幹細胞制御学寄附講座 准教授
キーワード:
多発性骨髄腫
,
CAR-T細胞
,
BCMA
,
CD19
,
インテグリンβ7
Keyword:
多発性骨髄腫
,
CAR-T細胞
,
BCMA
,
CD19
,
インテグリンβ7
pp.31-34
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.11_0031-0034
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多発性骨髄腫治療の進歩は著しく,予後は著明に改善しつつあるが,いまだに治癒はきわめて困難である。CAR(chimeric antigen receptor)-T細胞療法は,治癒を目指した治療として有望である。現在,骨髄腫に対するCAR-T細胞の標的抗原として有望と考えられているものとしてB細胞成熟抗原(B-cell maturation antigen;BCMA)があげられる。われわれは最近,活性型インテグリンβ7が恒常的に骨髄腫細胞およびCD19陽性骨髄腫前駆細胞に高発現していることを見出し,それを標的としたCAR-T細胞を開発中である。「KEY WORDS」多発性骨髄腫,CAR-T細胞,BCMA,CD19,インテグリンβ7
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