特集 高齢者の肺炎:社会・医療問題の克服を目指して
誤嚥性肺炎における細菌叢と口腔ケア
菊谷 武
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1日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学 教授/日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
細菌叢
,
口腔ケア
,
肺炎予防
,
唾液中細菌数
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
細菌叢
,
口腔ケア
,
肺炎予防
,
唾液中細菌数
pp.27-31
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.08_0027-0031
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高齢者の誤嚥性肺炎予防に口腔ケアが有効であるといわれて久しい。口腔ケアは,誤嚥性肺炎のメカニズムに相当する「口腔・咽頭の細菌叢」を改善し,「誤嚥」を防止し,そして「個体(患者)の抵抗力」を強化する役割が期待される。特に,感染源対策としての口腔ケアの効果は大きい。しかし,これまで,口腔ケアをすることに効果が認められていても,“いつ”,“どのように”するかの論議が進まない。超高齢社会における誤嚥性肺炎対策としての口腔ケアは,どんな役割を期待されているのかまとめた。「KEY WORDS」誤嚥性肺炎,細菌叢,口腔ケア,肺炎予防,唾液中細菌数
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