文学にみる病いと老い(95)
四十八歳の抵抗
長井 苑子
,
泉 孝英
pp.104-111
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.10_0104-0111
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超高齢社会*2に生きている我々の平成27(2015)年の平均寿命は,女性87.05歳,男性は80.79歳である。今回紹介する「四十八歳の抵抗」が文庫本として刊行された昭和33(1958)年は,女性69.61歳,男性64.98歳であった。昭和33年というと,東京都の学校給食*3にようやく牛乳が加わり,テレビ*4の受信契約者数が100万人を突破,売春防止法*5が施行され,東京通信工業*6が社名をソニーに変更,東京‐大阪・神戸間で特急こだま*7が運転開始,皇太子殿下と正田美智子さんとの婚約発表,初の一万円札が発行され,東京タワー*8ができた年であった。
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