特集 生殖医療の現在
生殖補助医療によって生まれた子どもの長期予後
久慈 直昭
1
1東京医科大学産科婦人科教授
キーワード:
生殖補助医療
,
予後
,
先天異常
Keyword:
生殖補助医療
,
予後
,
先天異常
pp.53-59
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.04_0053-0059
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「はじめに」生殖補助医療(assisted reproductive technology;ART)による出生はわが国全出生数の3%以上となり,今後も増え続ける可能性がある。増加したART出生児が,健康に生まれてくるのか,また出生後にどのように育っていくかについては,わが国ばかりでなく世界中で関心がもたれている。これまで,ART出生児は自然妊娠児に比べて出生体重や周産期予後,先天異常や長期予後においてさまざまな変化があることがほぼ確認されているが1),その原因が両親の遺伝的影響であるのか,あるいはART技術そのものに由来するのか,が現在の議論の中心となっている2)。「KEY WORDS」生殖補助医療,予後,先天異常
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