特集 生殖医療の現在
生殖医療・生殖医学と2016年の生命倫理
石原 理
1
1埼玉医科大学産科婦人科教授
キーワード:
体外受精
,
卵子提供
,
代理懐胎
Keyword:
体外受精
,
卵子提供
,
代理懐胎
pp.61-64
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.04_0061-0064
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「はじめに」「生命倫理」(bioethics)は,生命科学や医療における行動や課題について,配慮すべきさまざまな倫理的問題を,人道的原則と規制に基づいて吟味する体系的研究であるといえる。唄孝一は,「生命倫理」を「社会的合意がどこにあるか探求する鍵」としている1)。すなわち,多様な視点から,われわれが直面する生命に関わる諸問題を扱うためには,価値観や背景の異なる多くの研究者が関与し,躁急な結論を追求することなく継続的に深思考量する姿勢と,なおかつ時とともに変遷すべき対応について,作業過程と変容を許容支援できる体制をもつことが重要であると考えられる。「KEY WORDS」体外受精,卵子提供,代理懐胎
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