特集 内視鏡外科手術の現状と問題点
肝胆膵内視鏡外科手術
清水 哲也
1
1日本医科大学消化器外科助教
キーワード:
腹腔鏡下肝切除術
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
腹腔鏡下膵切除術
Keyword:
腹腔鏡下肝切除術
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
腹腔鏡下膵切除術
pp.23-26
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.03_0023-0026
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「はじめに」内視鏡手術の手技の向上と機器の発展により,腹腔鏡下肝胆膵手術は近年広く普及してきている。肝胆膵領域の腹腔鏡手術としては,1987年にMouretが腹腔鏡下胆囊摘出術を世界ではじめて報告し,1990年に山川らによってわが国に同手術が導入された後,多くの施設で腹腔鏡下胆囊摘出術の普及が爆発的に進んだ。そして徐々に肝膵疾患に対しても腹腔鏡手術が臨床応用され,腹腔鏡下肝切除術,膵切除術がそれぞれ1991年にReichら1),1994年にGagnerら2)によって施行され,その有用性が報告されている。肝胆膵領域の内視鏡手術の定型化とともに,低侵襲性手術としての安全性,有効性に関して一定の見解が得られ,わが国では2010年に肝臓に対する腹腔鏡下肝外側区域切除術および肝部分切除術が,また2012年に膵臓に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術が保険収載されるに至った。「KEY WORDS」腹腔鏡下肝切除術,腹腔鏡下胆囊摘出術,腹腔鏡下膵切除術
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