特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 14 腹腔鏡下肝切除における肝離断法 CUSA法の立場から
小倉 俊郎
1
,
伴 大輔
1
,
小川 康介
1
,
小野 宏晃
1
,
工藤 篤
1
,
田邉 稔
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除術
,
CUSA
,
肝離断法
Keyword:
腹腔鏡下肝切除術
,
CUSA
,
肝離断法
pp.601-607
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001644
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腹腔鏡下肝切除術は2010年の保険収載と2016年の適応拡大に伴い,わが国でも普及の一途をたどっている。学会・研究会では本術式の安全な普及と適応拡大,教育などが盛んに議論され,注目の分野である。従来の開腹肝切除術と同様,腹腔鏡下においても肝離断法はCUSA法とclamp crushing法に大別され,各施設の判断により選択されている。当然それぞれの優れた特徴があり,一概に優劣はつけがたいが,本稿では当科が普段使用しているCUSAの使用法を通じて,本法に特有の肝離断法とその有用性を紹介する。
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