Current Topics 今どきの内視鏡インターベンション:術前,術後における画像診断のポイント
1. 最新の胆膵内視鏡インターベンション
肱岡 範
1
1国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科
pp.1158-1163
発行日 2020年10月26日
Published Date 2020/10/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000410
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
超音波内視鏡(EUS)ガイド下ドレナージは,経消化管的にアプローチをする画期的な方法であり,胆道,膵管,被包化壊死など,広い対象に対するドレナージが可能である。病態やドレナージ方法に応じてアクセスルートを選択できること,完全内瘻化が可能であることが特徴である。また,再建腸管などで内視鏡では,アクセス困難な吻合部や肝門部へのアプローチも瘻孔部を通じて可能であり,必要に応じて生検やステントの追加留置も可能となる。EUSガイド下ドレナージは,有用な治療ではあるが,ステント逸脱,迷入による腹膜炎が最も危惧される重篤な合併症である。このため,処置後のCT評価が重要であり,放射線科医との綿密な連携が必要である。
Copyright © 2020, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.