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特集 小児臨床検査2024
Ⅺ.自己抗体検査
2.臓器特異的抗体 1)血液疾患に関連する自己抗体―抗好中球抗体,抗赤血球抗体,抗血小板抗体(PA-IgG)
Autoantibodies associated with hematologic disorders―anti-neutrophil antibodies, anti-erythrocyte antibodies, anti-platelet antibody and PA-IgG
唐川 修平
1
Shuhei Karakawa
1
1広島大学病院小児科
キーワード:
抗好中球抗体
,
クームス試験
,
抗血小板抗体
Keyword:
抗好中球抗体
,
クームス試験
,
抗血小板抗体
pp.380-382
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001963
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Ⅰ.抗好中球抗体
1 検査の意義と適応
好中球減少症の原因は多岐にわたる。日常の小児診療で比較的遭遇するのが自己免疫性好中球減少症(autoimmune neutropenia:AIN)で,自己産生された抗好中球抗体による成熟好中球の破壊がその機序となる。乳幼児期に発症し,比較的軽症の細菌感染症であることが多く,数か月~数年の経過で自然軽快するなどの特徴を有する。AINの診断には血清中の抗好中球抗体の検出が有用である。
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