特集 自己抗体から紐解く小児疾患
Ⅱ.各論:自己抗体がかかわる疾患
血小板減少性紫斑病
森 麻希子
1
1埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
キーワード:
ITP
,
後天性TTP
,
リツキシマブ
,
血漿交換
,
カプラシズマブ
Keyword:
ITP
,
後天性TTP
,
リツキシマブ
,
血漿交換
,
カプラシズマブ
pp.1573-1579
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001976
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SUMMARY
▷自己抗体がかかわる血小板減少性紫斑病には,免疫性血小板減少症(ITP)と,後天性血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)がある.
▷ITPの治療では,血小板破壊の抑制を目的として,免疫グロブリン静注療法(IVIG),短期副腎皮質ステロイド,リツキシマブ,脾臓摘出,巨核球産生の上昇を目的としてトロンボポエチン(TPO)受容体作動薬を検討する.
▷後天性TTPに対しては,血漿交換が有効であり,疑った場合には可及的速やかに血漿交換を開始する.

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