特集 気管支喘息とその周辺 Up to Date
Ⅲ.多職種による生活指導の実際
薬物療法における費用対効果の視点
巽 道代
1
1北海道大学病院薬剤部
キーワード:
フォーミュラリ
,
費用対効果
,
吸入薬
,
生物学的製剤
,
ポリファーマシー
Keyword:
フォーミュラリ
,
費用対効果
,
吸入薬
,
生物学的製剤
,
ポリファーマシー
pp.1501-1505
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001950
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SUMMARY
▷有効性・安全性・経済性を考慮した「フォーミュラリ」の導入が推進されており,現在では全国30地域で地域フォーミュラリが運用されている.
▷本稿では薬剤の費用対効果に注目し,経済的視点を交えた治療選択の重要性を提起している.
▷特にICS/LABA製剤は治療強化により費用が急増しやすく,薬剤選択には病態とデバイスの特性,そしてアドヒアランスを考慮することが求められる.
▷生物学的製剤の薬価は高額で,1か月あたりの薬剤費は約12,000~170,000円と大きな開きがある.薬剤選択は効果と費用のバランスをふまえて慎重に行うことが求められる.

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