Japanese
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連載 医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開・Vol.22
費用対効果の政策適用:日本と海外
Applying cost-effectiveness assessment to policy:A comparison of Japan and other countries
福田 敬
1
Takashi FUKUDA
1
1国立保健医療科学院保健医療経済評価研究センター
キーワード:
費用対効果
,
増分費用効果比
,
薬価
,
QALY
Keyword:
費用対効果
,
増分費用効果比
,
薬価
,
QALY
pp.518-521
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28806518
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Summary
毎年優れた医療技術や医薬品等が開発され,臨床現場で用いられるようになっている一方で,これらの技術のなかには高額な費用がかかるものもある.そこで医療技術等の効率性の評価とこれに基づく医療の実践を目指す方法のひとつとして,費用対効果の評価とその応用があげられる.イギリス,フランス等の諸外国では以前より実施されているが,日本でも中央社会保険医療協議会において医薬品・医療機器の費用対効果評価制度が2019年度から開始された.指定された品目について費用対効果の評価結果に基づき,必要に応じて価格調整をする仕組みである.制度開始から4年が経過し,評価品目も増えつつあるが,政策の目的に合致し,かつ学術的にも妥当な方法を用いた制度となるよう今後も検討していくことが重要である.
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