特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説&プログレス
循環器
34.川崎病急性期
濱田 洋通
1
1東京女子医科大学八千代医療センター小児科
キーワード:
川崎病
,
川崎病急性期治療のガイドライン(平成24年改訂版)
Keyword:
川崎病
,
川崎病急性期治療のガイドライン(平成24年改訂版)
pp.683-688
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001306
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川崎病急性期治療の最初のガイドラインが作成されたのは2003年である1).1984年に古庄らは静注用免疫グロブリン静注療法(IVIG)(200mg/kg×5日間,400mg/kg×5日間)が冠動脈病変の発生頻度を明確に低下させる画期的報告を行った2).1991年には米国で2g/kg単回投与の有効性が報告された.当時IVIG大量単回投与は薬事承認を受けておらず,地域によっては健康保険機構から査定を受ける不都合を生じていた.IVIG単回静注の公知承認に向けて,厚生省(当時)科学研究(大西班・香川医科大学:平成10〜12年度)「小児医薬品調査研究班」『小児薬物療法における医薬品の適正使用の問題点の把握及び対策に関する研究.循環器領域の薬剤』と,日本小児循環器学会学術委員会「急性期川崎病(KD)の治療ガイドライン」でまとめられたのが経緯である.
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