特集 小児COVID-19の現在地と小児医療に与えたインパクト
Ⅱ.小児COVID-19の合併症
小児多系統炎症性症候群(MIS-C)
松原 大輔
1
,
松原 優里
1
,
関 満
2
,
鮎沢 衛
2
,
三谷 義英
2
,
尾内 善広
2
,
濱田 洋通
2
,
森内 浩幸
2
,
宮入 烈
2
,
多屋 馨子
2
,
勝田 友博
2
,
清水 直樹
2
,
黒澤 寛史
2
,
青木 一憲
2
,
山岸 敬幸
2
,
中村 好一
2
1自治医科大学小児科学講座
24学会共同MIS-C・重症COVID-19登録グループ
キーワード:
小児COVID-19
,
川崎病
,
小児多系統炎症性症候群
,
鑑別診断
,
冠動脈瘤
Keyword:
小児COVID-19
,
川崎病
,
小児多系統炎症性症候群
,
鑑別診断
,
冠動脈瘤
pp.311-317
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000892
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SUMMARY
▷MIS-Cは,COVID-19に罹患した数週間後に発症する小児全身性炎症性症候群である.
▷発熱と多臓器障害を呈するが,特にショックや心血管障害,腹部症状が特徴的である.
▷川崎病に類似した症状を呈する症例も多く,冠動脈瘤合併例もある.
▷川崎病の多い日本においては,鑑別診断が難しい症例がある.
▷アジア人での発症頻度は少ない.日本における全国調査が4学会合同で行われている.
▷日本独自の診断アルゴリズムの検討,冠動脈瘤予防に向けた治療の最適化などが課題である.
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