特集 小児の下痢をもっと知ろう!
序文
工藤 孝広
1
1順天堂大学医学部小児科学講座
pp.509-509
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001612
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下痢症状は日常診療のなかでもふれる機会が多い症状の1つです.実際には急性疾患が多いと思いますが,ときには急性の下痢で改善せず,2週間以上に下痢が持続する慢性下痢症の場合があり診断や治療に困ることもあります.また,症状や経過,検査結果から確定診断を導いていくことが多いのですが,消化管は外見から判断することが難しく,消化管に関係する検査などから原因疾患を推測していく必要があります.さらに,消化吸収障害がある場合には栄養評価,成長評価,発達評価も重要であるため,成長曲線や発達評価表にプロットすることも適宜実施していくことを推奨します.

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