特集 消化器関連検査を極める!
序文
工藤 孝広
1
1順天堂大学医学部小児科学講座
pp.1217-1217
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001182
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消化器症状は日常診療のなかでもふれる機会が多い症状の1つです.実際には急性疾患が多いと思いますが,なかには慢性の経過をたどる患者さんもいます.消化器は体の表面から判断することができない臓器の1つですので,臨床症状や経過,臨床検査などから疾患や病態を想像する必要があります.消化器疾患における検査としては,血液検査や便検査のような簡単に実施可能な検査から,消化器を目で見ることが可能になる超音波・CT・MRI・内視鏡などの画像検査,消化器に特徴的である栄養素の消化吸収能力をみるための消化吸収機能検査,消化管の蠕動状態を確認する消化管機能検査など多分野で多岐にわたる検査を行う必要があります.しかし,目に見えない消化器に関する検査を実施して病態を想像するといえど経験や知識がないと非常に難しいことだと思います.
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