特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
腎臓
腎血管性高血圧
池住 洋平
1
1藤田医科大学医学部小児科学
pp.260-266
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001583
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Summary
■年齢の低い児(10歳未満)の高血圧は,腎血管性高血圧を含む二次性高血圧を疑い精査をすすめる.
■小児の腎血管性高血圧の診断には,造影CT検査,造影・非造影MRI検査,選択的腎動脈造影などの画像検査が有用である.
■小児では線維筋性異形成(FMD)に起因する例が多く,可能な限り経皮経管的腎血管形成術(PTRA)による根治を治療目標とする.
■内科的治療はレニン・アンジオテンシン系阻害薬を第1選択として用いるが,両側腎動脈狭窄例では原則禁忌である.

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