特集 酸塩基平衡異常―基本と管理
各論 代謝性アルカローシスの病態と治療
腎血管性高血圧
吉澤 志保
1,2
,
平野 大志
1
YOSHIZAWA Shiho
1,2
,
HIRANO Daishi
1
1東京慈恵会医科大学小児科学講座
2厚木市立病院
pp.1131-1134
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001768
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はじめに
腎血管性高血圧は,腎動脈の解剖学的狭窄とそれに伴うレニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系が亢進する結果,腎臓の低灌流によってひき起こされる血圧上昇と定義される。そのため,著明な高血圧のほかにさまざまな非特異的症状をきたし,そのなかには代謝性アルカローシスや電解質異常,腎機能障害も含まれる。
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