特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
内分泌代謝
小児・思春期糖尿病コンセンサスガイドライン2024
菊池 透
1
1埼玉医科大学小児科
pp.187-194
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001574
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Summary
■小児・思春期糖尿病の治療は,血糖コントロール,合併症の抑制のみならず,健全な心身の成長発達,自立に向けての支援など,特別な知識と技術をもとにした全人的な対応が必要である.
■1型糖尿病診療では,持続皮下インスリン注入療法と持続血糖モニターが普及した.最近は,インスリンポンプと持続血糖モニターを用いたautomated insulin delivery療法が使用できるようになった.
■学校教職員が,低血糖治療のためのグルカゴン点鼻粉末剤を使用できるようになった.
■近年,糖尿病に関連する医療器機と薬剤は,年単位で進歩しており,ガイドラインの改訂が追い付かない状態である.したがって,ガイドラインだけにとらわれることなく,より最新の情報も参考に診療すべきである.
■スムーズな移行期医療のためには,糖尿病サマーキャンプの参加が望ましい.

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