特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
内分泌代謝
甲状腺機能亢進症
南谷 幹史
1
1帝京大学ちば総合医療センター小児科
pp.195-202
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001575
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Summary
■小児ではプロピルチオウラシル(propylthiouracil:PTU)による重篤肝障害の発症が多いため,使用する際は十分に説明し,同意を得たのち,慎重に投薬する.
■メチマゾール(MMI,わが国ではチアマゾール)はPTUに比べて,治療効果と副作用の点で優る.
■MMI中等量治療量を採用することが,安全でかつ有効であり,MMI大用量治療量を用いても,治療効果は増大せず,副反応が増大するのみである.
■MMI長期内服継続療法では比較的高い寛解率が得られる.
■ 131I内用療法は18歳未満では「慎重投与」,5歳未満では「原則禁忌」である.

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