特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
アレルギー
新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症
宮沢 篤生
1
1昭和医科大学医学部小児科学講座
pp.180-186
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001573
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Summary
■おもに牛乳タンパク摂取後に発症する消化器症状を主体としたIgE非依存性食物アレルギーである.
■症状は非特異的であり,消化器疾患,代謝疾患,感染症などとの鑑別診断が重要である.
■末梢血好酸球,便粘液好酸球検査,ALSTなどの補助診断検査に加えて,除去試験・負荷試験の結果から診断する.
■難治例に対する内視鏡検査や粘膜組織検査は専門施設での実施が望ましい.
■治療は抗原除去と適切な栄養管理が基本であるが,急性期の重症例・難治例では全身性ステロイド投与を考慮する.

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