特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
感染/呼吸器
『エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017』 第Ⅰ部 小児急性胃腸炎診療ガイドライン
上村 克徳
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター小児科
pp.119-124
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001565
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Summary
■脱水症の重症度判定は,体重減少率(%)よりもバイタルサイン・身体所見を含めた総合評価を用いる.
■急性胃腸炎に伴う軽度~中等度脱水症治療では経口補水療法が第1選択である.
■適切な経口補水液の3条件は,①適切なナトリウム濃度(40~75mEq/L),②ナトリウム・グルコースモル比1:1~2,③低浸透圧(<280mOsm/L),である.
■ORTによる脱水是正後,可及的速やかに通常濃度(13%)の人工乳や年齢相応の通常の食事を再開する.

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