特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ
【疾患編】
急性胃腸炎
高宮 陽介
1
,
佐藤 健太
1
1公益社団法人 北海道勤労者医療協会 勤医協札幌病院内科・総合診療科
キーワード:
急性胃腸炎
,
制吐薬
,
錐体外路症状
,
ORS
,
食事指導
Keyword:
急性胃腸炎
,
制吐薬
,
錐体外路症状
,
ORS
,
食事指導
pp.1223-1226
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202831
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はじめに
急性胃腸炎は急性発症の下痢疾患(1日3回以上または1日当たり少なくとも200gの便)で、しばしば嘔気・嘔吐・腹痛または発熱を伴うと定義されている。大多数はself-limitedであり、ほとんどの症例は2週間以内に自然寛解する1)。脱水補正が治療の中心であるが、その指導をどれくらい熱心にやっているだろうか? 抗菌薬や下痢止めを出さないにしても、制吐薬や鎮痙薬は気軽に出していないだろうか?
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