増大号特集 正しく指示する食事指導・食事療法
7.急性胃腸炎
前原 幸治
1
1まえはら小児科
キーワード:
急性胃腸炎
,
食事療法
,
母乳栄養
,
希釈乳
,
乳糖除去乳
Keyword:
急性胃腸炎
,
食事療法
,
母乳栄養
,
希釈乳
,
乳糖除去乳
pp.1441-1449
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000222
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小児の急性胃腸炎の治療について海外ではガイドラインが数編でており,その内容はほぼ同じようになってきている.重要なのは早期からのできるだけ急速な経口補液療法(ORT)による脱水の是正とそれに引き続く食事の再開である.「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017」1)が刊行されたが,本邦でもその内容がほぼ踏襲されている.軽症から中等症の小児の胃腸炎では低浸透圧の経口補液剤(ORS)による3〜4 時間での脱水の補正とそれに引き続く栄養の補給が重要であり,乳児では母乳の継続,通常乳の投与(希釈乳は使用せず,乳糖除去乳は不必要),離乳食や通常食の早期からの再開が有効とされている.
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