特集 つながる内分泌学―古典的な内分泌学から多分野への新たな展開―
Ⅲ.多臓器につながる
実は内分泌臓器だった 腎臓2(尿細管)―腎尿細管におけるアルドステロン作用―
安達 昌功
1
1昭和大学医学部小児科
キーワード:
アルドステロンパラドックス
,
アンジオテンシンII
,
WNKキナーゼ
,
偽性低アルドステロン症
,
ペンドリン
Keyword:
アルドステロンパラドックス
,
アンジオテンシンII
,
WNKキナーゼ
,
偽性低アルドステロン症
,
ペンドリン
pp.1389-1394
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001231
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SUMMARY
▷アルドステロンの分泌刺激には,体液量減少と高カリウム血症の2つがある.
▷アルドステロンの主たる作用は,遠位ネフロンでのNa+再吸収とK+排泄の促進である.
▷Na+再吸収とK+排泄はuncouplingしている=アルドステロンパラドックス.
▷パラドックスはWNKおよびアンジオテンシンⅡの作用で説明され得る.
▷偽性低アルドステロン症Ⅰ型には,WNKを活性化するK摂取制限が有効である.
▷偽性低アルドステロン症Ⅰ型とⅡ型は病態が全く異なる.
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