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特集 尿細管と腎線維化
【臨床と病理】
薬剤性腎障害と腎線維化
Drug-induced kidney injury and kidney fibrosis
荒川 裕輔
1
,
三井 亜希子
1
ARAKAWA Yusuke
1
,
MII Akiko
1
1日本医科大学 内分泌代謝・腎臓内科学
キーワード:
薬剤性腎障害
,
腎線維化
,
尿細管上皮細胞
,
トランスポーター
,
炎症
Keyword:
薬剤性腎障害
,
腎線維化
,
尿細管上皮細胞
,
トランスポーター
,
炎症
pp.883-889
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000554
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はじめに
薬剤性腎障害は日常臨床においてしばしば経験され,原因薬剤の同定や中止,積極的加療の是非など適切な対応が求められる。薬剤性腎障害の発症形式は,薬剤投与後に急激に腎機能が悪化する急性腎障害(AKI)だけでなく,慢性的に緩徐に腎機能が悪化する慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)や電解質異常,高度蛋白尿によりネフローゼを呈する場合などさまざまで,症状・経過も多彩である。またAKI後に腎障害が遷延する場合や繰り返すAKIはCKDへと移行する(AKI to CKD)。
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