特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか?
診断・治療方針決定のために専門医へ速やかに紹介することが望ましい場合
3系統の血球上昇を認める患者—骨髄増殖性腫瘍:CML, PV, ET, PMF
枝廣 陽子
1
1順天堂大学医学部内科学血液学講座
キーワード:
慢性骨髄性白血病
,
真性多血症
,
本態性血小板血症
,
原発性骨髄線維症
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
JAK2変異
,
ヒドロキシウレア
,
アナグレリド
,
ルキソリチニブ
Keyword:
慢性骨髄性白血病
,
真性多血症
,
本態性血小板血症
,
原発性骨髄線維症
,
チロシンキナーゼ阻害薬
,
JAK2変異
,
ヒドロキシウレア
,
アナグレリド
,
ルキソリチニブ
pp.2135-2139
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227943
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Point
◎慢性骨髄性白血病では,慢性期に適切なチロシンキナーゼ阻害薬を使用することで,一般人とほぼ同等の生命予後が期待できる.
◎真性多血症では,血栓症の予防目的にアスピリンと瀉血による治療に加えて,高リスク症例では細胞減少療法を行う.
◎本態性血小板血症は予後良好な疾患であるものの,血栓症の発症に注意が必要であり,血小板数高値が続く場合には,専門医への紹介が望ましい.
◎原発性骨髄線維症では,造血幹細胞移植の適応も含めて,早期に専門医での診察が望まれる.
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