特集 小児・AYA世代がん診療の現在と未来
Ⅰ.小児・AYA世代がん診療の新展開
遺伝子細胞療法
今井 千速
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
キーワード:
キメラ抗原受容体
,
CAR-T細胞療法
,
遺伝子細胞療法
,
急性リンパ性白血病
,
小児がん
Keyword:
キメラ抗原受容体
,
CAR-T細胞療法
,
遺伝子細胞療法
,
急性リンパ性白血病
,
小児がん
pp.863-867
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000566
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SUMMARY
▷キメラ抗原受容体(CAR)は単鎖抗体(scFv)の特異的結合を利用した人工受容体である.
▷CARを遺伝子導入したT細胞は,scFvの特異性により,選択的にがん細胞を傷害できる.
▷CD19を標的としたCAR-T細胞療法は,再発・難治性の小児若年成人の前駆B細胞性急性リンパ性白血病の新たな治療選択肢となっている.成人のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫や多発性骨髄腫にも実用化されている.
▷その他の悪性腫瘍に有効な細胞療法の新規開発が取り組まれている.
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