今月の主題 ウイルス感染症─最新の動向
各論
〈感染症ごとにみたウイルス感染症の診断と対策〉
B型・C型ウイルス性肝炎
芥田 憲夫
1
,
熊田 博光
1
Norio AKUTA
1
,
Hiromitsu KUMADA
1
1虎の門病院肝臓センター
キーワード:
核酸アナログ療法
,
ペグインターフェロン・リバビリン併用療法
,
肝発癌抑制
Keyword:
核酸アナログ療法
,
ペグインターフェロン・リバビリン併用療法
,
肝発癌抑制
pp.53-60
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101861
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本稿ではB型・C型肝炎における最新の治療ガイドラインを示す.まず,B型慢性肝炎の若年例はinterferon(IFN)長期あるいはentecavir(ETV)が原則で,中高年例の核酸アナログ未使用例もETVが第一選択である.C型慢性肝炎の初回治療例で,高ウイルス量はPEG-IFN・リバビリン(RBV)併用療法,低ウイルス量はIFN単独療法が第一選択である.B型・C型肝炎の治療は各種薬剤の長所・短所を十分理解したうえで,生命予後を改善できる治療を選択していく必要がある.
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