特集 ウイルス性肝炎を見直す
2.B型肝炎・C型肝炎
乾 あやの
1,2
,
小松 陽樹
1
,
藤澤 知雄
1,2
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
2NPO法人日本小児肝臓研究所
キーワード:
母子感染
,
急性肝不全
,
肝癌
,
直接作用型抗ウイルス
Keyword:
母子感染
,
急性肝不全
,
肝癌
,
直接作用型抗ウイルス
pp.14-19
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002445
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B型肝炎ウイルス(HBV)感染は急性肝炎と主に母子感染予防不成功による持続感染から移行する慢性肝炎に分類される.急性肝炎のなかには肝不全(劇症肝炎)に至る例もある.慢性肝炎では小児期にも発がん例がある.HBVに一度感染すると一過性感染であってもHBV遺伝子は肝細胞に生涯残り,加齢や免疫抑制剤投与により再活性化して肝不全(劇症肝炎)を発症する例もある.C型肝炎ウイルス(HCV)感染は母子感染が主体であり,3歳をすぎると自然治癒はない.C型慢性肝炎は治療薬の進歩により治癒可能な疾患となった.
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