特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅳ.外陰がん
11.腫瘍切除後の局所再発治療の現状―再手術か放射線治療の選択―
若橋 宣
1
,
寺井 義人
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座産科婦人科学分野
キーワード:
切除マージン
,
骨盤除臓術
,
IMRT
Keyword:
切除マージン
,
骨盤除臓術
,
IMRT
pp.1273-1278
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000936
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要旨
外陰がん局所再発治療の原則は十分な切除マージンを確保した手術療法である.特に前治療として放射線療法が行われている症例では,切除マージンが陽性であっても術後の放射線療法の適応は困難である.このため,形成外科と協働し,十分な切除マージンでの病巣摘出が求められる.一方で,初回治療においては強度変調放射線治療(IMRT)を用いた化学放射線療法の有効性が報告されている.切除不能や合併症等により手術が困難な放射線未施行症例においては,有効な選択肢となる可能性がある.
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