特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅳ.外陰がん
12.局所が制御されている遠隔転移症例への化学療法
有吉 和也
1
,
岡留 雅夫
1
1独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
キーワード:
外陰がん
,
遠隔転移
,
化学療法
Keyword:
外陰がん
,
遠隔転移
,
化学療法
pp.1279-1284
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000937
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要旨
外陰がんの治療の第一選択は手術であり,放射線治療はおもに補助治療として用いられる.遠隔転移がある進行例や,手術や放射線治療の適応がない再発には全身化学療法が考慮されるが,まれな腫瘍であり確立した標準治療といえるようなレジメンはない.現時点では子宮頸がんに準じた化学療法がファーストラインとして推奨されているが,外陰がんの分子生物学的な背景も徐々に明らかになり,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の有効性も報告されている.
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