特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 1章 食道癌 Ⅲ 切除不能食道癌に対する化学療法 3.課題と今後の展望
小倉 望
1
,
山本 駿
1
1国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
分子標的薬
,
抗体薬物複合体
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
分子標的薬
,
抗体薬物複合体
pp.1018-1020
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003142
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現在の切除不能な進行・再発食道扁平上皮癌に対する初回標準治療は,KEYNOTE-590試験とCheckMate 648試験の結果から,ペムブロリズマブとCF〔シスプラチン+5-フルオロウラシル(5-FU)〕併用療法,ニボルマブとCF併用療法,またはニボルマブとイピリムマブ併用療法の三つとされている.しかしどの治療を行っても全生存期間中央値は約1年と未だに限定的である.さらに後治療に関してもパクリタキセル等が使用可能であるが,治療選択肢が限られている.
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