特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅲ.卵巣がん・卵管癌・腹膜癌
9.プラチナ感受性再発腫瘍治療のトレンド
佐々木 徹
1
,
西 洋孝
1
1東京医科大学産科婦人科学分野
キーワード:
プラチナ製剤感受性再発卵巣がん
,
分子標的薬
,
バイオマーカー
Keyword:
プラチナ製剤感受性再発卵巣がん
,
分子標的薬
,
バイオマーカー
pp.1259-1263
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000932
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要旨
プラチナ製剤感受性再発(PSR)卵巣がんの主治療はプラチナ製剤を含む多剤併用化学療法であり,完全切除が可能な症例では2次的腫瘍減量術を検討する.また,分子標的治療薬である血管新生阻害薬の併用・維持療法や,PARP阻害薬の維持療法は,初回治療のみならず,PSR症例においても予後延長に寄与するため,実臨床で広く行われている.しかしながら,その適応は多様性に富んでおり,バイオマーカーや患者の希望などを考慮したうえで,適切な薬剤選択を行うことが肝要である.
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