特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
33.サイトメガロウイルス感染症
三村 暢子
1
Mimura Nobuko
1
1榊原記念病院産婦人科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
cytomegalovirus
,
予防啓発
,
バルガンシクロビル
,
ガンシクロビル
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
cytomegalovirus
,
予防啓発
,
バルガンシクロビル
,
ガンシクロビル
pp.146-151
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002448
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はじめに
先天性サイトメガロウイルス(congenital cytomegalovirus:cCMV)感染症は,妊娠中にCMVに感染した母体から胎児へ経胎盤的に感染することで生じる周産期感染症である。本感染症はTORCH(toxoplasma,others,rubella,cytomegalovirus,herpes simplex virus)症候群のなかで最も頻度が高く,わが国におけるcCMV感染の発生率は約0.31%と報告されている1)。そのうち23.9%(全出生の約0.07%)が症候性であり,2021年の出生数約81万人から推計すると年間2,500例前後の先天感染児が生まれ,その約570例が症候性感染児に相当する。さらに症候性感染児の60%,無症候性感染児の15%に,遅発性に生じる感音難聴を含めた神経学的後遺症が残るといわれていることから,年間およそ630例が後遺症を呈すると推計される。

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