今月の主題 PCRを用いた病原微生物の検出
技術解説
サイトメガロウイルス
本田 順一
1
,
大泉 耕太郎
1
Jun-ichi HONDA
1
,
Kotaro OIZUMI
1
1久留米大学医学部第一内科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
肺炎
,
PCR
,
早期診断
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
肺炎
,
PCR
,
早期診断
pp.158-163
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901428
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サイトメガロウイルス(CMV)DNAをPCR法を利用して検出した.DNAサンプルはフェノール抽出を行わない簡便法で行い,サーマルサイクラーはキャピラリー方式による高速遺伝子増幅装置を用いた.本法を用いることで実際の症例からCMV肺炎の早期診断が可能であった.また,CMVの再活性化を早期に検出することができた.しかし,CMV感染症を診断する場合は,臨床所見や臨床経過など多くの因子を総合的に検討し,診断する必要がある.〔臨床検査37(2):158-163,1993〕
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