合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 母子感染・周産期感染
サイトメガロウイルス母子感染
谷村 憲司
1
,
山田 秀人
2
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座産科婦人科学分野産科生殖医学部門
2手稲渓仁会病院不育症・ゲノム医療センター
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
スクリーニング
,
新生児治療
,
感染予防
Keyword:
サイトメガロウイルス
,
スクリーニング
,
新生児治療
,
感染予防
pp.65-71
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211132
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●先天性サイトメガロウイルス感染症(cCMV)は,初感染妊婦よりも非初感染妊婦から多く発生し,罹患児の重症度も初感染と非初感染とで差がない.
●2023年3月にわが国でバルガンシクロビルドライシロップ剤が中等度および重度の症候性cCMVに対して保険適用となった.
●妊娠中の感染徴候,新生児の聴力障害などcCMVのリスクを有する新生児に尿の核酸検出検査を実施する.
●妊婦のサイトメガロウイルス抗体保有の有無にかかわらず,妊娠判明早期に感染予防のための教育・啓発を行う.
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