特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
III.どうする?細菌性腹膜炎疑い患者の周術期管理
10.血管新生阻害薬治療による腸管穿孔への対応
櫻井 静
1
,
水島 大一
2
1小田原市立病院産婦人科
2横浜市立大学医学部産婦人科
キーワード:
ベバシズマブ
,
消化管穿孔
,
瘻孔
Keyword:
ベバシズマブ
,
消化管穿孔
,
瘻孔
pp.791-797
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000773
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要旨
ベバシズマブにはまれだが重篤な合併症として腸管穿孔や瘻孔があげられる.卵巣癌,子宮頸癌は他癌腫と比較して腸管穿孔や瘻孔のリスクが高い傾向にあると報告されており,治療中に腹痛が出現した場合には十分な精査を行うことが望ましい.腸管穿孔は人工肛門造設術などの外科手術で治療されることが多いが,ベバシズマブ投与中や担癌状態による周術期合併症リスクも大きいため,症例ごとに治療方針について十分な検討が必要である.
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