特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
IV.どうする?早期の手術が必要な重症合併症婦人科患者の周術期管理―主治医とのコミュニケーションの視点から―
11.慢性呼吸器疾患を合併した婦人科患者への対応
岡原 修司
1
1岡山大学病院集中治療部
キーワード:
術後呼吸器合併症
,
周術期管理チーム
,
経鼻高流量酸素療法
Keyword:
術後呼吸器合併症
,
周術期管理チーム
,
経鼻高流量酸素療法
pp.798-802
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000774
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要旨
手術手技や麻酔法の進歩により,周術期の安全性は向上しているが,慢性呼吸器疾患を合併した症例の開腹手術は術後呼吸器合併症(PPC)の比率が高く,発症すると在院日数は延長し,予後にも悪影響を及ぼす.可能な限り術前から多職種による介入を実施し,十分な内科的治療を継続し,安定した状態で手術に臨むことが重要である.PPCを回避するためには早期のリハビリ介入や疼痛管理も重要であり,原疾患の増悪や肺炎などで呼吸サポートが必要になった際は経鼻高流量酸素療法を導入しつつ,専門家へのコンサルトを行う.
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