特集 外来で行う消化器がん薬物療法のコツ ― 専門医からのアドバイス
3.外来で施行可能な最新レジメンと最適な患者管理(6)血管新生阻害薬使用レジメン
梶原 猛史
1
,
仁科 智裕
2
1独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
2独立行政法人国立病院機構四国がんゲノム医療センター
キーワード:
ベバシズマブ
,
ラムシルマブ
,
アフリベルセプト
,
高血圧
,
蛋白尿
Keyword:
ベバシズマブ
,
ラムシルマブ
,
アフリベルセプト
,
高血圧
,
蛋白尿
pp.1479-1486
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002395
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消化器がんの薬物療法で使用される血管新生阻害薬のうち,血管内皮増殖因子(VEGF)やVEGF受容体に対するモノクローナル抗体薬には,ベバシズマブ,ラムシルマブ,アフリベルセプトの3種類がある.それぞれ消化器がんの薬物療法において欠かすことのできないキードラッグになっている.血管新生阻害薬はVEGF経路の阻害により,高血圧,蛋白尿,血栓塞栓症,出血,創傷治癒遅延,消化管穿孔などの特徴的な有害事象を有する.これらの有害事象を正確に評価して,投与継続・減量・休薬・中止を判断し,必要に応じて専門医にコンサルトしながら,適切に管理していくことが治療成績の向上やQOLの改善に重要である.
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