特集 どうする?産婦人科救急―ハイリスク患者の周術期管理―
I.どうする?緊急帝王切開の決断から術後管理
1.周産期の危機的出血,ショックバイタル症例へのチーム医療―ICU入室まで―
谷口 隼人
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
キーワード:
妊産婦死亡
,
産科危機的出血
,
システム
Keyword:
妊産婦死亡
,
産科危機的出血
,
システム
pp.741-749
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000763
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要旨
わが国の妊産婦死亡率は3.2%と世界的にも低いが,0%ではない.最多死亡原因は産科危機的出血であるが,これは外傷診療と同様,早期認知―搬送―介入を軸にしたチーム医療・医療システムで防ぎ得る出血死である.近隣医療機関,救急隊,救急科そして産婦人科で共通認識と共通言語をもち,それぞれの役割を意識すること,さらには市民啓発も行うことで,妊産婦死亡を0%に近づけることも不可能ではない.
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