特集 産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
産科出血への対応
兵藤 博信
1
1東京都立墨東病院 産婦人科
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
分娩後出血
,
大動脈
,
DIC
,
輸血
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
バルーン閉塞法
,
妊産婦死亡
Keyword:
Blood Transfusion
,
Aorta
,
Radiography, Interventional
,
Postpartum Hemorrhage
,
Severity of Illness Index
,
Practice Guidelines as Topic
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Balloon Occlusion
,
Maternal Death
pp.711-717
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022248366
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産科危機的出血は現在でも日本の母体死亡の一番の原因であるが、「産婦人科診療ガイドライン産科編」や「産科危機的出血への対応指針」などにより系統的に対処されることで少しずつ減少している。出血への対応は突き詰めていけば、原因を検索し止血処置を行うことと、血液や凝固成分の喪失状況を評価し補うことに集約されるが、それを速やかに効率よく、かつ安全に行うためには、医療者の習熟、設備や施設、搬送体制の整備が重要である。
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